取り込み詐欺再び 出来秋 油断は禁物 /3戸で180万円 大豆も危ない 

農産物を受け取りながら代金を支払わず、倒産などの手法で逃れる、いわゆる「取り込み詐欺」の被害が再び発生した。日本農業新聞に11日までに寄せられた情報によると、3戸の農家が約180万円相当の被害を受けた。昨年秋から全国に広がった取り込み詐欺被害。秋の果物や新米の季節を迎え、専門家は警戒を呼び掛ける。

 被害に遭った農家は北海道が2戸、神奈川県が1戸。北海道は2戸ともメロンで、総額約170万円。神奈川の農家はブドウを10万円分だまし取られた。業者はいずれも東京都葛飾区の「ビーフーズ」という会社で、6〜8月に電話やファクスで農家に注文が入った。支払いは8月末になっていたが、直前になって郵便で休業を通知してきたことで、農家が被害に気付いたという。